レウカンセマム(シャスターデージー)の育て方・基本情報・まとめ

レウカンセマム(シャスターデージー)の育て方

レウカンセマム(シャスターデージー)とは

レウカンセマム(シャスターデージー)の育て方

レウカンセマム(シャスターデージー)はキク科レウカンセマム属に属する多年草の植物です。「シャスターデージー」の名前で親しまれている園芸品種は、アメリカのカリフォルニア州シャスタ山にちなんで名付けられたといわれており、純白の花びらと黄色い花芯が美しいコントラストを描き、クラシカルで爽やかな花姿が魅力的です。清楚な見た目でありながら、どこか存在感のある佇まいがあり、ナチュラルガーデンや洋風庭園にもぴったりです。

草丈は品種によって異なりますが、30cmから80cmほどまで成長し、茎がしっかりと直立するため、花壇の背景やボーダーガーデンにも使いやすい植物です。また栽培も比較的容易で、初めてガーデニングに挑戦する方にもおすすめです。

開花時期は一般的に初夏から夏(5月〜7月頃)で、暑さが本格化する前のガーデンを華やかに彩ります。花色は白が多いですが、クリームイエロー、レモンイエローなどもあり、見る人に爽やかな印象を与えてくれます。

レウカンセマム(シャスターデージー)は、庭植えや鉢植え、切り花としても楽しむことができます。特に切り花としての人気が高く花もちが良いため、フラワーアレンジメントやブーケにも重宝されています。ナチュラルで可憐な雰囲気を演出できるため、ウェディングや贈り物の花としてもおすすめです。

育てる際は、日当たりと風通しの良い場所を選ぶと、より健康に育ちます。水はけのよい土壌を好み、過湿を避けることで根腐れのリスクを減らすことができます。開花期には定期的な追肥を行うことで、次々と花を咲かせてくれます。

冬越しは比較的容易で、寒冷地でも地植えで冬を越せる耐寒性を持っています。多年草なので、一度植えれば毎年楽しめるのも嬉しいポイントです。可憐でいて丈夫なシャスターデージーを、ぜひあなたのガーデンにも取り入れてみませんか?

園芸店やホームセンターで苗を購入する際には、葉色がよく株や茎がしっかりとしているものを選ぶようにしましょう。

レウカンセマム(シャスターデージー)の基本情報 

名前レウカンセマム(シャスターデージー)
学名Leucanthemum × superbum
科・属名キク科 / レウカンテマム属
英名Shasta daisy.
和名シャスタギク(シャスタ菊)
分類多年草
開花時期5月~7月
お勧め植え付け時期3月~4月
原産地交配種
耐暑性やや弱い
耐寒性強い

レウカンセマム(シャスターデージー)の栽培カレンダー

レウカンセマム(シャスターデージー)の栽培カレンダー

レウカンセマム(シャスターデージー)の基本的な育て方

植え付け

植え付けの適期は、春または秋です。水はけと通気性に富み適度に保水性のある土に、緩効性化成肥料を元肥として混ぜて植えつけましょう。株間は30~50cmくらいとりましょう。秋遅くに植えつけた場合は、最初の年だけマルチングなどをして株を防寒します。日当たりと水はけのよい場所を選べば庭植えでも鉢植えでもOKです。

水はけが悪い土壌の場合は、腐葉土やパーライトを混ぜたり、盛り土をしたりして土壌改良しておきましょう。夏の西日は苦手ですので、鉢植えは半日陰に移し、地植えは、草丈の高い植物の陰になるような位置に植えつけるとよいでしょう。

鉢植えで育てる場合は、最初から30cm前後の大き目の鉢に植えて育てることもできます。

植え替え

地植えは特に植え替える必要はありませんが、鉢植えで育てる場合は、根が張ったら30cm前後の鉢に植え替えます。1〜2年に1回、株分けを兼ねて植え替えるのがおすすめです。植え替えの適期は春または秋です。古い土を軽く落とし、新しい培養土で植え付けましょう。

日当たり・置き場所

日当たりと風通しのよい場所で育てるのが理想です。半日陰でも育ちますが、花つきが悪くなることがあります。鉢植えの場合は、季節に合わせて移動ができますので、水切れに注意すれば夏越ししやすくなるでしょう。

水やり

土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えましょう。 鉢植えやプランターで育てる場合は、夏の水切れには注意してください。

肥料

植えつけ時に元肥として緩効性化成肥料を土に混ぜておきます。3月の成長再開時にも緩効性化成肥料を追肥しましょう。葉の色が極端に薄くなったりした場合などは、様子を見ながら液体肥料を追肥してください。

病害虫

比較的病害虫に強いですが、春と秋にアブラムシが発生することがありますので、花が終わった花茎は早めに切りとり、アブラムシが発生したら早めに駆除しましょう。

切り戻し

株の姿が乱れてきたら、開花後に花茎の元から切り戻すことで次の花が咲きやすくなり、株もボリュームアップします。秋になったら地際で強く切り戻して冬越しの準備をしましょう。

花がら摘み

花が咲き終わったら、こまめに花がらを摘み取ることで、次の花が咲きやすくなります。

夏越し

レウカンセマムは寒さには強いですが、暑さにはやや弱く、強い直射日光に長時間当たると弱ることがあります。地植えなら午前中に日が当たり、午後は木陰になる場所が理想的です。鉢植えの場合は、弱ってきたら半日陰の涼しい場所に移動させましょう。

冬越し

耐寒性がありますので関東以南の温暖な地域では屋外でも冬越しが可能です。                       
寒冷地では株元に腐葉土を敷いたり、鉢植えを室内に取り込んだりして防寒対策を行いましょう。

増やし方

株分けや挿し芽で増やすことができます。

株分け

植え替えのタイミングに合わせて行うと効率的です。秋の9月か、3月中旬から4月に2~3芽に分けて植え付けましょう。

挿し芽

梅雨時期に切り戻した茎を用いて、新しい土(挿し木用の土など)へ挿しましょう。

まとめ

  • 日当たりと水はけのよい場所に植え、夏場の水切れに注意しましょう。
  • 花が終わったらこまめに花がら摘みをして長く楽しみましょう。
  • 鉢植えは、1〜2年に1回植え替えや株分けで株のリフレッシュをしましょう。