アジサイが毎年咲かない?~毎年花を楽しむために知っておきたい花芽の仕組み~

アジサイが毎年咲かない?~毎年花を楽しむために知っておきたい花芽の仕組み~

「昨年までは咲いていたのに、今年は葉ばかりで花が咲かない…」そんな経験はありませんか?

アジサイは丈夫で育てやすい植物ですが、毎年花を咲かせるには「花芽ができる仕組み」を知ることが大切です。

実は、花が咲かない原因は剪定だけではありません。花芽が作られる時期や冬の寒さ、さらには品種の特性も大きく関係しています。

今回は、アジサイが毎年花を咲かせるための仕組みと、花が咲かなくなる主な理由について詳しくご紹介します。

アジサイが毎年咲かない?~毎年花を楽しむために知っておきたい花芽の仕組み~

アジサイは翌年の花芽を前年から準備している

アジサイが毎年咲かない?~毎年花を楽しむために知っておきたい花芽の仕組み~

アジサイは、その年に伸びた枝へ翌年の花芽を作る植物です。6月頃に花が咲き終わると、花のすぐ下から新芽が伸び始めます。この新芽が翌年花を咲かせる大切な枝になります。そのため、花後にできた新芽を傷つけたり切り落としたりしてしまうと、翌年花が咲かなくなることがあります。毎年花を楽しむためには、この新芽を大切に育てることがポイントです。

アジサイが毎年咲かない?~毎年花を楽しむために知っておきたい花芽の仕組み~

花を咲かせるために必要な2つの条件

アジサイが翌年も花を咲かせるには、大きく分けて2つの条件があります。

1.花後は7月下旬~8月までに剪定する

花が咲き終わったら、7月下旬から8月頃までを目安に花を切り戻しましょう。

この時期までに剪定を済ませることで、新芽へ十分に養分が送られ、翌年の花芽を作る準備が始まります。

剪定が遅れると花芽が十分に育たず、翌年花が咲かない原因になることがあります。

アジサイが毎年咲かない?~毎年花を楽しむために知っておきたい花芽の仕組み~

2. 冬の寒さを経験する

花後に育った新芽は、秋(9~10月頃)になると花芽を作る準備を始めます。

しかし、花芽ができただけでは花は咲きません。アジサイは日本原産の植物で、冬の寒さを経験してから春に生長を始める性質があります。

一般的には、5℃以下の低温に40~50日ほど当たることで、春に向けて生長を始めるスイッチが入るとされています。この現象は「休眠打破(きゅうみんだは)」と呼ばれています。休眠打破によって芽が動き始め、春になると枝が伸び、5~6月頃に美しい花を咲かせます。

秋以降の剪定は花が咲かない原因になることも

秋になると新芽の中では翌年咲く花芽が作られています。そのため、9~10月以降に剪定してしまうと、せっかくできた花芽まで切り落としてしまい、翌年花が咲かなくなることがあります。「葉が伸びてきたから整えたい」と思っても、秋以降の剪定はできるだけ避けるようにしましょう。

※一部の品種では異なる場合があります。

鉢植えのアジサイは翌年咲かないことがある?

母の日の贈り物として人気のアジサイは、温室で開花時期を調整して育てられているものが多くあります。生産者が温度や日照時間などを管理し、美しい花が4~5月頃に咲くよう工夫して栽培しています。

そのため、購入した時はきれいに咲いていても、お住まいの地域へ植え替えた後は、その土地の気候が合わず、翌年以降花が咲かなくなることがあります。株は順調に育っていても、花だけ咲かないというケースは珍しくありません。

品種によって咲きやすさは異なる

近年は品種改良が進み、従来のアジサイとは異なる性質を持つ品種も増えています。

例えば、

  • 冬の寒さが少なくても花が咲きやすい品種
  • 遅い時期に剪定しても花芽を付けやすい品種
  • 四季咲き性を持つ品種

などがあります。

一方で、鉢植え向けに育成された品種の中には、お住まいの地域では毎年開花しにくいものもあります。

購入する際は、お店で「この地域でも毎年花が咲きますか?」と確認すると安心です。また、SNSやインターネットで品種名を検索し、実際に地植えで育てている方の開花例を調べてみるのも参考になります。

温暖化の影響で咲きにくくなることも

近年は暖冬の年も増えています。

地域によっては冬でも十分な低温期間が確保できず、休眠打破がうまく行われないことで花が咲きにくくなる可能性も考えられます。

特に暖かい地域では、これまで問題なく咲いていた品種でも、以前より花付きが悪くなるケースがあるかもしれません。

何年も咲かない場合は品種や環境を見直してみよう

毎年適切な時期に剪定を行い、育て方にも問題がないのに何年も花が咲かない場合は、育て方ではなく、品種と環境の相性が原因の可能性もあります。

長く育てた株には愛着があると思いますが、毎年きれいな花を楽しみたい場合は、お住まいの地域の気候に合った品種へ植え替えることも一つの方法です。

地域に適した品種を選ぶことで、美しいアジサイを長く楽しめるでしょう。

まとめ

アジサイを毎年咲かせるためには、花芽ができる仕組みを知ることが大切です。特に次の3つを意識して育てましょう。

  • 花後は7月下旬~8月頃までに剪定する
  • 秋以降は花芽を切らないよう剪定を控える
  • 品種の特性や地域の気候に合ったアジサイを選ぶ

毎年きれいな花を咲かせるためにも、ぜひ日頃のお手入れに役立ててみてください。

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