
カンパニュラ・オクトパスを株分けして増やしてみましょう。
暑さが少しずつ落ち着き、夜には涼しさを感じられるようになる9月下旬頃は、秋のガーデニングを始めるのにぴったりの季節です。
今回は、9月下旬に実際に行ったカンパニュラ・オクトパスの株分けの様子をご紹介します。
カンパニュラは、釣鐘のような形をした花を咲かせるものが多い植物ですが、カンパニュラ・オクトパスは、細長く深く切れ込んだ花びらが特徴です。
「オクトパス」は英語で「タコ」を意味し、その名の通り、花びらがタコの足のように広がるユニークな花姿を楽しめます。
カンパニュラ・オクトパスの基本情報
🌼 分類:多年草
🌸 開花時期:5月~7月
☀️ 日当たり:日なた
📏 草丈: 40cm~60cm程度(品種や生育環境によって異なります)
🔰 育てやすさ:育てやすい
※草丈や開花時期は、栽培環境などによって異なります。
花びらが縦に細長く、深く裂けたような花姿が特徴的なカンパニュラ・オクトパス。一般的なカンパニュラとはひと味違った、個性的な花を楽しめます。
カンパニュラ・オクトパスは株分けで増やせる?
カンパニュラは、株分けで増やすことができる多年草です。
一般的に、春または秋が株分けの適期とされています。今回は、株が大きく育っていたことに加え、自動潅水によって過湿気味になり、株が弱っている状態でした。このまま育て続けるよりも、株を分けて状態を整えることも兼ねて、株分けをすることにしました。
株分けは、植物を増やすだけでなく、株が大きくなりすぎたり、根や芽が混み合ったりしたときに、株を整理する方法としても活用できます。
株分けで増やすときの注意
今回のカンパニュラ・オクトパスについては、品種登録の有無や権利関係を確認したうえで、増やした株はご自身で楽しむ範囲にとどめるのが安心です。
※販売・譲渡を目的として増殖する場合は、品種登録などの権利関係を必ず確認してください。
カンパニュラ・オクトパスの株分けに必要なもの

- カンパニュラ・オクトパスの株
- 株分けした株を植えるポット
- 園芸用の培養土
あれば便利
- バケツと水
- 育苗用のSSトレイ
培養土は、しっかり根が伸びている株であれば、挿し木用の土でなくても大丈夫です。
市販の培養土を使用する場合は、肥料がたくさん入っているものよりも、株分け後の苗に適したものを選ぶとよいでしょう。
バケツや育苗用のSSトレイは必須ではありませんが、今回のように根を水洗いしたり、小さなポットをまとめて管理したりするときに便利です。
カンパニュラ・オクトパスの株分け方法
①株を鉢から取り出して根を確認する
まずは鉢から株を取り出し、根の状態を確認します。
根についている土をほぐしながら、株全体の様子を見ていきましょう。

今回は根の状態をしっかり確認するため、バケツに水を用意し、根を水で洗って土を落としていきます。
水につけることで土がほぐれやすくなり、根や新しい芽の位置を確認しやすくなります。

②根と新芽を確認して株を分ける
根を確認すると、根の先に新しい芽がついているのがわかります。株分けするときは、それぞれの株に芽と根がついていることを確認しましょう。
カンパニュラは、株の状態によっては手でほぐすように分けられます。大きく密集した株など、手で分けにくい場合は、清潔なナイフなどを使って分ける方法もあります。
また、株の中に雑草などが入り込んでいることもあるので、見つけたらこのタイミングで取り除いておきます。
今回は、根と新芽を確認しながら分けていくと、たくさんの苗に分けることができました。
③株の大きさに合わせてポットに植える
株分けした苗は、それぞれの大きさに合わせたポットに植え付けます。
今回は、
小さな苗 → 3号(9cm)
ポット大きな苗 → 4.5号(13.5cm)ポット
を使用しました。株の大きさに合わせてポットを用意しておくと、植え付け作業がスムーズです。
ポットに土を入れ、株の葉の部分を軽く持ちながら、根がしっかり隠れるように土を入れていきます。
植え付けるときは、株の根元が深く埋まりすぎないように注意しましょう。

④植え付け後はたっぷり水を与える
株分け・植え付けが終わったら、たっぷりと水を与えます。
鉢底から水が流れ出るくらいまでしっかり水やりをして、土と根を密着させましょう。葉についている土も、水でやさしく洗い流します。
小さなポットをまとめて管理する場合は、育苗用のSSトレイに入れてから水を与えると作業しやすくなります。
株分け直後は根がまだ十分に水分を吸収できないため、植え付け後は乾燥させないよう注意しながら管理します。株分けした植物は、植え付け後に十分な水分を保つことが大切です。
株分け後の管理
株分けをした直後は、根が傷んでいたり、根の量が減っていたりするため、しばらくは植物に負担がかかります。
直射日光を避けて管理する
株分け後しばらくは、直射日光や強い風の当たらない明るい日陰~半日陰で管理するとよいでしょう。根がまだ十分に水分を吸い上げられない状態で強い日差しに当たると、葉がしおれやすくなります。
根が落ち着いて新芽が動き始めたら、少しずつ日当たりのよい場所へ戻していきます。株分け直後の植物は、乾燥させないよう水分管理にも注意しましょう。
肥料は根が落ち着いてから
株分け直後は、肥料を急いで与える必要はありません。
まずは新しい根が落ち着くことを優先し、新芽が伸び始めて株の生育が安定してから、植物の生育状況に合わせて肥料を与えます。
株分け直後は、まず水やりと置き場所の管理をしっかり行いましょう。一般的な多年草の株分けでも、根が定着するまで施肥を待つ方法がすすめられています。
冬に地上部が枯れても慌てない
秋に株分けしたカンパニュラは、冬が近づくにつれて地上部が枯れて小さくなったり、葉がロゼット状(短い茎にたくさんの葉が重なり合い、地面に沿うように放射状に広がっている状態)になったりすることがあります。
冬に地上部の変化が見られても、すぐに枯れてしまったと判断しないようにしましょう。多年草は冬の間、地上部の生育が止まっても、根を生かしたまま休眠するものがあり、春になって気温が上がると、再び新芽が伸びてくることがあります。
冬は生育期と同じように水を与え続けるのではなく、土の状態を確認しながら、水やりの量や頻度を調整しましょう。
カンパニュラ・オクトパスの株分けに向いているタイミングは?
カンパニュラの株分けは、一般的に春(3~4月頃)または秋(9~10月頃)が適期とされています。
特に、夏に花を咲かせるカンパニュラは、秋の株分けが選択肢のひとつになります。ただし、カレンダーだけで時期を決めるのではなく、暑さが落ち着き、植物への負担が少なくなる時期を選ぶことが大切です。
今回の動画では、9月下旬に株分けを行っています。
9月下旬から10月頃は、まだ日中に暑さが残ることもあるため、気温が高い日や強い日差しの日は避け、比較的涼しい日に作業するとよいでしょう。
また、秋に株分けする場合は、冬が来る前に根がある程度落ち着けるよう、地域の気候も考慮して早めに行うのがおすすめです。多年草の秋の株分けは、地面が凍る時期より十分前に行うことが重要とされています。
実際の株分けの様子はこちら!
今回ご紹介したカンパニュラ・オクトパスの株分けは、動画でも詳しくご紹介しています。
根の状態を確認しながら株を分け、ポットに植え付けていく様子を実際に見ることができますので、株分けに挑戦する際の参考にしてみてください♪
まとめ
- カンパニュラ・オクトパスは、株に芽と根をつけて分けることで、株分けで増やすことができます。
- 株分けは春または秋が適期。秋なら暑さが落ち着いた9~10月頃がひとつの目安です。
- 株分け後は直射日光を避け、しっかり水やりをしながら根が落ち着くまで管理しましょう。
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