
アジュガは、地面を這うように広がり、春には美しい花を咲かせる多年草です。葉の色や模様にもさまざまな種類があり、グランドカバーや花壇の縁取りなどにも活躍します。
育てているアジュガが大きく育ってきたら、株分けで増やしてみたいなと思う方もいらっしゃるのではないでしょうか?
今回は、実際の株分け作業をもとに、アジュガを株分けする方法や、株分け後の管理についてご紹介します。さらに、株を元気に育てながら増やすためのポイントや、挿し木についても解説します。
アジュガとは
基本情報
🌼 分類:多年草
🌸 開花時期:4~6月頃
☀️ 日当たり::明るい日陰~半日陰
📏 草丈:10cm~30cm程度(品種によって異なります)
🔰 育てやすさ:育てやすい
シェードガーデンやグランドカバーにおすすめの丈夫な多年草
アジュガは、日陰や半日陰でも育ちやすく、シェードガーデンやグランドカバーにおすすめの多年草です。春には青紫色を中心とした美しい花を咲かせ、品種によっては葉の色や模様も楽しめます。
耐寒性があり、比較的育てやすいため、ガーデニング初心者の方にもおすすめです。
アジュガには、ほふくするように茎を伸ばし、横へ広がっていく性質があります。植え付ける際は、広がるスペースを確保し、ほかの植物とのバランスを考えて植え場所を選びましょう。
アジュガには、品種登録されている品種もあります。品種登録された品種は、種苗法により、登録品種の増殖や譲渡などが制限される場合があります。株分けなどで増やす際は、品種名や登録状況を確認しましょう。
アジュガの株分けに適した時期
アジュガの株分けは、春や秋の、暑さや寒さが厳しくない時期がおすすめです。
株分けをすると根に負担がかかるため、株が生育しやすい時期を選ぶことが大切です。真夏の暑い時期や、寒さが厳しい時期は避けるとよいでしょう。
株分け作業の動画では、冬に株分けを行っていますが、冬は気温が低く、株が根付くまでに時間がかかることがあります。冬に作業する場合は、霜や凍結を避けられる場所で管理するなど、環境に気を配りましょう。
アジュガの株分けに用意するもの
株分けを始める前に、必要なものを準備しておきましょう。
- 株分けするアジュガ
- 園芸用培養土(肥料分を含まないもの)
- 株分けした株を植え付けるポット
- 水を入れたバケツ
植え付けに使う土は、あらかじめ水を与えて湿らせておきます。株分けした苗をスムーズに植え付けられるよう準備しておくと安心です。

アジュガの株分けの方法
1.土を湿らせておく
ポットに園芸用培養土を入れ、水をしっかり与えて湿らせます。
株分けしたアジュガをすぐに植え付けられるよう、先に準備しておきましょう。
2.アジュガをポットから取り出し、土を落とす
アジュガを土ごとポットから取り出します。
根がしっかり張っている場合は、少しずつほぐしていきましょう。また長すぎる根もハサミでカットします。
次に、水を入れたバケツに株を入れ、根の周りについた土を落とします。土をある程度落としたら株を取り出し、枯れた葉や傷んだ葉も取り除いておきましょう。
株分けをしやすくするポイントは、あらかじめ土を落としておくこと。 根や土がたくさんついたままだと、株の分かれ目がわかりにくく、作業もしにくくなります。
3.株を分ける
株の状態を確認しながら、両手で持って分けていきます。
アジュガは、株のつながりを確認しながら作業すると、比較的簡単に分けられます。
このときに気をつけたいのが、株を強く握りすぎないことです。葉や茎の根元を強く押さえると、組織を傷めてしまうことがあります。傷んだ部分は腐敗の原因になる可能性もあるため、力を入れすぎず、やさしく扱いましょう。
また、たくさん増やしたいからといって、株を小さく分けすぎるのは避けましょう。小さく分けすぎると、株が弱り、根付くまでに時間がかかることがあります。根がついていて、生育できる大きさを保って分けることが大切です。
4.株をポットに植え付ける
株分けした苗から、傷んだ葉や不要な葉を取り除きます。
湿らせておいた土に指で少し大きめの穴を開け、根を傷めないように株を入れましょう。根の付け根付近まで土に収まるように植え付け、周りの土をそっと寄せて株を安定させます。
土を強く押し固めると根を傷めることがあるため、やさしく整えるのがポイントです。
動画では、根がしっかりついた株を使用しています。そのため、発根促進剤を使わずに植え付けています。発根促進剤は、根を出すための補助として使われるものですが、すでに根がある株分け苗では、必ずしも必要ありません。使用する場合は、製品の説明に従い、適切な濃度や使い方を守りましょう。
ほかにも株分けする株があれば、同じ手順で作業を進めます。

株分け後のアジュガの管理
水やりと置き場所
株分けしたら、植え付けた土にしっかり水を与えましょう。
その後は、土の乾き具合を確認しながら水やりを行います。乾燥させすぎないように気をつけつつ、土が常に過湿にならないように管理しましょう。
置き場所は、強い日差しを避けられる明るい半日陰がおすすめです。朝日が当たる程度の場所で管理する方法もあります。
株分け直後は根が十分に張っていないため、いきなり強い日差しに当てるのは避けましょう。新しい根が伸びて株が安定してきたら、少しずつ日当たりのよい場所へ移していきます。
冬に株分けした場合の注意点
アジュガは耐寒性のある植物ですが、株分け直後は根が十分に張っていないため、寒さの影響を受けやすくなります。
冬に株分けした場合は、霜や凍結を避けられる軒下などで管理すると安心です。気温が氷点下になるような地域では、玄関内など、より寒さを避けられる場所への移動も検討しましょう。
室内で管理する場合も、暖かくなりすぎる場所は避け、株の状態を見ながら管理してください。
約1か月後のアジュガの様子

株分けから約1か月後のアジュガの様子です。
株分け後は、加温施設内で温床マットを使用し、約15℃の環境で管理していました。そのため、屋外で管理した場合と比べて、生育が早く進んでいると思います。
株分け後の生育は、気温や日当たり、置き場所などによっても変わりますので、動画内の株の生育状況と比べて焦らず、葉や根の状態を確認しながら見守りましょう。
アジュガを元気に増やすためのポイント
株分けしたアジュガを育てながら、さらに株を増やしていきたい場合は、日頃の手入れも大切です。
花茎が伸びてきたら、早めに切る
アジュガの株を増やしたい場合は、花茎が伸びてきたら、早めに切り取るのもひとつの方法です。
花を楽しむよりも株の成長を優先したいときは、開花前に花茎を切ることで、花を咲かせるために使われる養分を抑え、株の充実を促すことが期待できます。

ただし、株が十分に育っていない場合は、まず根付いて株が充実することを優先しましょう。花を楽しみたい場合は、開花後に花茎を切っても大丈夫です。
枯れ葉を取り除く
枯れた葉や傷んだ葉は、見つけたら取り除きましょう。
葉が密集している部分に枯れ葉がたまると、風通しが悪くなり、蒸れの原因になることがあります。
ただし、株分け直後や、まだ十分に根付いていない株は、手入れによって負担がかかる場合があります。まずは根付くことを優先し、株が安定してから不要な葉を整理しましょう。
アジュガは挿し木でも増やせる?
アジュガは、種類によって茎の伸び方が異なります。
例えば、ランナーのように茎を伸ばして広がるタイプは、伸びた茎を利用して増やせる場合があります。チョコレートチップのように茎を伸ばすタイプは、切り取った茎を挿し木に利用することも可能です。
ただし、すべてのアジュガが同じように挿し木で増やせるわけではありません。品種や茎の状態によっても異なるため、株の特徴を確認してから試しましょう。
初めてアジュガを増やす場合は、まず株分けから挑戦してみるのもおすすめです。
まとめ
アジュガは、株分けをすることで株数を増やし、花壇や鉢植えなど、さまざまな場所で楽しめます。
- 株分けは春や秋がおすすめ。 株が育ちやすい時期を選びましょう。
- 根を傷めないように株を分け、植え付け後は明るい半日陰で管理することが大切です。
- 株を増やしたいときは、花後の花茎や枯れ葉を整理し、株がしっかり根付いてから手入れを行いましょう。
アジュガの種類や生育環境によって、株の広がり方や増やしやすさは異なります。株の状態を確認しながら、無理のない方法で少しずつ増やしてみてください。
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