
春に美しい花を楽しませてくれたラナンキュラス。
前年に苗で購入して育てた方の中には、「今年もきれいに咲いてくれたから、来年も楽しみたい!」と、花後に球根を掘り上げて保存された方もいらっしゃるのではないでしょうか?
夏越しした球根の状態がよければ、翌年も花を咲かせる可能性がありますので、秋になったら「芽出し」作業をぜひ行ってください。
実はこの芽出し、水の与え方を間違えると球根が腐ってしまうことがあるため、最初の水やりがとても大切。
今回は、ラナンキュラスの芽出しの基本と、実際の芽出し成功例・失敗例を参考に、失敗しないためのポイントをご紹介します。
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花後の管理や球根の掘り上げについては、こちらの記事も参考にしてください。
また、「球根が残っていなかった……」という方は、ラナンキュラスの苗から育て直して、もう一度春の花を楽しむのもおすすめです。
ラナンキュラスの基本情報
🌼 分類:球根(多年草)
🌸 開花時期: 3月~5月
☀️ 日当たり:日なた
📏 草丈: 30cm~75cmcm程度(品種によって異なります)
🔰 育てやすさ:水のやりすぎや霜に注意すれば比較的育てやすい
※開花時期や草丈は、品種や栽培環境によって異なります。
ラナンキュラスの芽出しとは?

ラナンキュラスは、春に花を咲かせたあと、気温が高くなるにつれて少しずつ休眠へと入っていきます。5月下旬~6月頃になると葉が黄色くなり、やがて枯れてきます。これは、葉に残った養分を球根へ蓄えて、夏の暑い時期を休眠して過ごすためです。
芽出しを始める時期の目安は、10月上旬~11月頃。暑さが落ち着き、気温が下がって肌寒く感じるようになってきた頃が目安です。
ただし、地域やその年の気候によって気温の下がり方は異なりますので、カレンダーだけで判断せず、暑さが落ち着いてから始めることが大切です。夏越しさせた球根に適度な水分を与えることで、「そろそろ成長を始めてもいい時期だ」と球根にサインを送ることができます。
芽出しには「寒さ」も大切
ラナンキュラスは、秋になって気温が下がることで休眠から目覚め、成長を始めます。そのため、芽出しを始める時期は暑さが残っている時期ではなく、気温が下がってきた秋頃が目安です。
また、ラナンキュラスはある程度の寒さにあたることが花芽の形成につながるため、冬の寒さを避けすぎないことも大切です。ただし、霜や凍結は株を傷める原因になるため注意が必要です。地域や栽培環境によっても異なりますが、寒さにあてながら、強い霜や凍結からは守ることを意識しましょう。
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夏越ししたラナンキュラスを秋から芽出しする方法
夏越しの方法によって、秋の芽出しの始め方が少し異なります。
鉢のまま夏越しした場合
球根を掘り上げず、鉢の中でそのまま夏越しさせた場合は、秋になって気温が下がってきたら、少しずつ芽出しを始めます。土が減っている場合は、必要に応じて土を足しておきましょう。
ただし、ここで注意したいのが最初からたっぷり水を与えないことです。
球根を掘り上げて保管した場合
球根を掘り上げて乾燥させて保管していた場合は、秋になったら植え付けをして芽出しを始めます。植え付けの際も、芽が出ていない球根をいきなり過湿な状態にしないことが大切です。
掘り上げたラナンキュラスの球根を植え付ける
掘り上げて保管していた球根は、鉢と水はけのよい土を用意して植え付けます。鉢に土を入れ、球根に直接触れない鉢の下の方に元肥を混ぜます。芽も根もまだ出ていない球根は、植え付け時に多くの肥料を必要としません。
そのため、球根のすぐ近くに肥料があると、球根が傷んだり腐ったりする原因になることがあります。ある程度土を入れたら、球根の向きを確認します。芽が出る方を上向きにして球根を置き、その上に3cm程度を目安に土をかぶせます。
鉢の上部には、水やりのためのウォータースペースも残しておきましょう。
ラナンキュラスの球根の植え付け方法はこちらの動画で紹介しています。
ラナンキュラスの芽出しで大切な2つのポイント
ラナンキュラスの芽出しで特に気をつけたいのが、水やりです。

① 最初からたっぷり水を与えない
秋になって水分を与えることで、ラナンキュラスに成長を始めるタイミングを知らせることができます。
ただし、芽も根も出ていない状態で、いきなりたっぷり水を与えるのは避けましょう。ラナンキュラスの球根は、根が出てきて初めて、土の中の水分をしっかり吸収できるようになります。
根が動き始める前から土をたっぷり濡らしてしまうと、球根が吸収しきれない水分が残り、腐る原因になることがあります。そのため、芽出しの初期は「水を与えること」よりも、球根に適度な水分を与え、過湿にしないことを意識しましょう。
② ずっと湿った状態にしない
「芽を出すためには水が必要だから」と、何度も水を与えるのもNGです。一度たっぷり水を与えると、鉢の中はなかなか乾きません。
特に秋の気温が下がってくる時期は、夏ほど水分が蒸発しないため、思っている以上に土が乾きにくくなります。水やりのしすぎによる過湿は、球根が腐る大きな原因です。
ラナンキュラスは球根植物なので、普通の苗に比べると水切れにも比較的強い植物です。「乾かしてはいけない」と考えすぎず、土の状態を確認しながら管理しましょう。
芽出しがうまくいっているかは「根」をチェック!
芽がまだ地上に出ていないと、「ちゃんと芽出しできているのかな?」と心配になりますよね。
そんなときは、土の中で根が動いているかを確認してみましょう。
芽出しがうまくいっている鉢では、球根から白くきれいな根が伸び、土の中でしっかり成長していました。地上部にまだ葉が出ていなくても、白い根が伸びていれば、芽出しが進んでいるサインです。
その後、根がしっかりと張ってくると、地上部にも葉が出てきます。逆に、土がずっと湿ったままで、球根の状態が悪くなっている場合は注意が必要です。

芽出しに失敗するとどうなる?
実際に芽出しをした鉢を確認すると、うまく芽出しできているものだけでなく、芽出しに失敗しているものもありました。
失敗した鉢の中を確認すると、土がかなり湿っていて、球根の周りにカビが発生している状態も。中には芽が出始めていたものの、水分が多すぎたことで球根が傷み、腐り始めているものもありました。
このように、水を与えなさすぎるのもよくありませんが、与えすぎによる過湿もラナンキュラスにとっては大敵です。特に芽出しを始めたばかりの時期は、根がまだ十分に育っていません。「芽を出してほしいから」と水をたくさん与えるのではなく、土の状態を見ながら慎重に水分を与えましょう。

水やりが心配なら「球根の状態」を確認する方法も
鉢のまま芽出しをするのは、水やりの加減が難しいと感じる方もいるかもしれません。
その場合、球根を一度すべて土から取り出す方法もあります。ただし、球根を無理にすべてほぐしてしまうと、球根を傷つけてしまい、腐る原因になることがあります。そのため、土をある程度ポロポロと落とし、球根を傷つけないようにしながら吸水させる方法もあります。少し手間はかかりますが、球根の状態を直接確認できるのがメリットです。
鉢のまま芽出しをする場合は、鉢の上半分程度の土に水がじんわりしみるくらいを目安にし、球根がぷっくりと膨らんでいれば、吸水できていると考えられます。それ以上水分を与え続けて過湿にしないことが大切です。
地植えのラナンキュラスも過湿に注意
地植えで夏越しさせた場合も、秋の芽出しでは土の状態を確認してみましょう。
特に雨が多い時期が続くと、鉢植えよりも水分をコントロールしにくく、土の中が乾かないことがあります。球根が傷んでいないか、芽や根が動き始めているかなどを確認しながら、状態に合わせて管理しましょう。
根が動いたら鉢増しもOK
芽出しが進み、根が動き始めたあとであれば、鉢増しをすることもできます。
前年から育ててきたラナンキュラスは、球根が大きくなっていることがあります。例えば4号ロング鉢で夏越ししていた場合、翌春には根や球根が成長して窮屈になる可能性があります。そのため、根が動いたことを確認してから、6号鉢などへ鉢増しするのもよいでしょう。
ラナンキュラスは育てるほど楽しみが増える?
ラナンキュラスを毎年育てていく楽しみのひとつが、球根の成長です。状態よく夏越しできれば、球根が大きくなり、株分けできるほど増えることもあります。
年数を重ねることで芽の数が増え、花数が増えたり、株がよりボリュームアップしたりすることも。1年目、2年目、3年目と、育てていく中で株の変化を楽しめるのも、ラナンキュラスの魅力です。せっかく夏越しさせた球根ですから、秋の芽出しも丁寧に行って、翌春の開花を楽しみたいですね。

芽出しの成功例・失敗例を動画でチェック!
今回ご紹介した芽出しのポイントは、実際のラナンキュラスの状態を見るとより分かりやすいと思います。動画では、芽出しがうまくいっている鉢と、うまくいかなかった鉢の両方を用意し、土の中の根や球根の状態を確認しています。
「芽がまだ出ていないけれど大丈夫かな?」「水やりはこれくらいでいいのかな?」と迷ったときにも、ぜひ参考にしてみてください。 ラナンキュラスの芽出し成功例・失敗例はこちらの動画で紹介しています
まとめ
- 秋になって気温が下がってきたら、ラナンキュラスの芽出しをスタート。ある程度の寒さにあてながら、強い霜や凍結には注意しましょう。
- 芽出しの最初は、いきなりたっぷり水を与えず、根が動き始めるまでは過湿にしないことが大切です。
- 白い根が伸びていれば芽出しが進んでいるサイン。根が動いたことを確認してからの鉢増しも可能です。
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