
「真夏に肥料を与えると、植物が弱ってしまうのでは?」と心配になる方も多いのではないでしょうか。
結論からいうと、真夏でも植物の状態を見極めれば、肥料を与えても問題ありません。
もちろん、暑さで弱っている植物にたくさん肥料を与えるのは逆効果です。しかし、暑さに強く元気に生育している植物は、夏でも養分を必要としています。
肥料が不足すると、
- 花数が少なくなる
- 下葉が黄色くなる
- 葉色が悪くなる
- 株張りが悪くなる
といった症状が現れることがあります。そのため、夏は「暑いから肥料をやらない」のではなく、植物の状態を見ながら判断することが大切です。
夏に肥料を与える前に確認したいポイント
① 根がしっかり張っているか確認する
夏の肥料で最も大切なのは、植物が本当に肥料を必要としているかを見極めることです。
特に確認したいのが、根が元気に張っているかどうかです。

根が十分に張っていない植物へ肥料を与えると、土の中の肥料濃度が高くなり、かえって根が傷んでしまうことがあります。
また、
- 根腐れが原因で葉が黄色くなっている場合
- 肥料不足で葉が黄色くなっている場合
は見た目が似ているため、葉だけでは判断できません。
「最近元気がない」「下葉が黄色くなってきた」という場合は、まず根の状態を確認しましょう。
根がしっかり張っていて元気なのに葉色が薄くなってきた場合は、肥料不足の可能性が高いと考えられます。
② 暑さに強い植物かどうか
植物によって、夏の暑さへの強さ(耐暑性)は大きく異なります。
暑さに強い植物
夏でも次々と花を咲かせる植物は、暑い時期も生育を続けています。
例えば、ポーチュラカ 、ニチニチソウ 、ペンタス などは夏でも肥料を与えて問題ない植物です。
葉色が薄くなったり、葉の縁が赤くなったりしてきたら、肥料切れのサインかもしれません。 根がしっかり張っていることを確認したうえで、肥料を与えてあげましょう。

暑さに弱い植物
一方で、ヒューケラなど暑さが苦手な植物は、夏には夏バテ状態になっていることがあります。
そのような状態で肥料を与えると、うまく吸収できず、かえって根を傷めてしまうこともあります。
暑さに弱い植物は、様子を見ながら控えめに与えることが大切です。

夏に肥料を与えるときの注意点
液体肥料は朝か夕方に株元へ
液体肥料は、水と一緒に土へ浸透するため、夏でも比較的使いやすい肥料です。
ただし、いくつか注意点があります。
日中の施肥は避ける
炎天下の日中に液体肥料を与えるのは避けましょう。
特に、葉の上に水がたまりやすい植物では、水分が蒸発する際に肥料分だけが濃く残り、葉焼けの原因になることがあります。
液体肥料は、
- 朝の涼しい時間帯
- 夕方
に株元へ与えるのがおすすめです。
希釈倍率を守る
液体肥料は、必ず表示されている希釈倍率を守って使用しましょう。
特に暑さに弱い植物や、生育がゆっくりになっている植物には、規定よりやや薄めにして与えると安心です。
「元気になってほしいから」と濃くしてしまうと、かえって植物を弱らせる原因になります。
鉢皿に液体肥料をためない
鉢植えの場合は、液体肥料が受け皿にたまったままにならないよう注意しましょう。
肥料を含んだ水が長時間鉢底にたまると、濃い肥料液に根が触れ続け、根を傷める原因になることがあります。
たっぷり与える場合は、受け皿を外して行うと安心です。
固形肥料は与えすぎない
固形の緩効性肥料は、夏は特に量に注意が必要です。
「100日タイプ」などの緩効性肥料は、通常25℃程度を基準にゆっくり溶けるよう設計されています。
しかし、日本の夏は30℃を超える日も多く、35℃を超えるような暑さでは、肥料が想定より早く溶け出してしまいます。
例えば、25℃で約70日かけて溶ける肥料が、35℃では約40日ほどで溶けてしまうこともあります。
すると短期間で肥料濃度が高くなり、植物が肥料を吸収しきれず、根を傷める原因になることがあります。
そのため、夏に固形肥料を与える場合は、春や秋の半分程度を目安に少量から試してみるのがおすすめです。
まとめ
- 夏でも、根が元気で暑さに強い植物なら肥料を与えても問題ありません。
- 肥料を与える前に、「根の状態」と「暑さに強い植物かどうか」を確認しましょう。
- 液体肥料は朝か夕方に株元へ、固形肥料は春・秋より少なめを意識すると安心です。
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