ダリアの育て方・基本情報・まとめ

ダリアの育て方

ダリアとは

ダリアの育て方

色鮮やかで存在感のある大きな花が魅力のダリアは、夏から秋の庭を華やかに彩る人気の球根植物です。花色や花形、大きさのバリエーションが豊富で、ひとつの植物とは思えないほどさまざまな表情を楽しめます。庭植えはもちろん、鉢植えや切り花としても人気があります。

ダリアはキク科ダリア属の多年草で、メキシコなどの中南米が原産です。地下に球根(塊根)をつくり、春に植え付けると、夏から秋にかけて花を咲かせます。品種によって草丈や花の大きさが大きく異なり、コンパクトに育つ品種から、草丈が1mを超えるような大型品種まであります。

開花時期は品種や地域によって異なりますが、初夏から秋にかけて長く花を楽しめるのが魅力です。花色も赤やピンク、オレンジ、黄色、白など豊富で、一重咲きや八重咲き、ポンポン咲きなど花形もさまざま。庭に植えれば華やかなアクセントになり、切り花にしてお部屋に飾るのもおすすめです。

ダリアを元気に育てるポイントは、「日当たりと風通しのよい場所で育てること」と「夏の高温多湿や過湿に注意すること」です。日当たりを好みますが、夏の暑さが厳しい時期は株が弱りやすいため、蒸れないように風通しを確保し、水の与えすぎにも注意して育てましょう。

華やかな花姿とは対照的に、育て方のポイントを押さえれば比較的育てやすく、長く花を楽しめるのもダリアの魅力です。品種によって草丈や花の大きさ、花形が異なるため、育てる場所や好みに合わせて品種を選ぶ楽しみもあります。

また、ダリアは品種によっては花を次々と咲かせるため、咲き終わった花をこまめに摘み取ることで、長く美しい花を楽しむことができます。お気に入りの品種を見つけて、夏から秋の庭を華やかに彩ってみてはいかがでしょうか。

ダリアの基本情報 

名前ダリア
学名Dahlia
科・属名キク科 / テンジクボタン属(ダリア属)
英名Dahlia
和名テンジクボタン(天竺牡丹)
分類球根(多年草)
開花時期初夏から晩秋
お勧め植え付け時期3〜6月、9〜10月
販売時期春・秋
原産地メキシコ、グアテマラなど
耐暑性普通~やや強い ※品種により異なります。
耐寒性弱い

ダリアの栽培カレンダー

ダリアの育て方

ダリアの基本的な育て方

植え付け

球根の植え付け適期は、春の気温が上がってくる4~5月頃です。
霜の心配がなくなってから植え付けましょう。大型になる品種では、株と株の間は80cm程度以上、小型から中型の品種では40~50cm程度とるのがよいでしょう。
また、秋には市販の「ポット苗」を購入して植え付けることもできます。秋に植え付ける場合は、冬になるまでにしっかり根を張れるよう、できるだけ早めに植え付けると安心です。冬の寒さが厳しい地域では、球根が凍らないよう防寒対策を行いましょう。

庭植えでは、日当たりと風通し、水はけのよい場所を選びます。ダリアは日光を好みますが、夏の強い日差しや西日が長時間当たる場所では株が弱ったり、葉が傷んだりすることがあります。夏場の西日を避けられる場所に植えると安心です。

土は水はけのよい土を好みます。水がたまりやすい場所では、植え付け前に腐葉土や堆肥などを混ぜたり、少し高植えにしたりして、水はけをよくしておきましょう。
鉢植えの場合は、市販の草花用培養土でも育てられます。品種によって草丈や株張りが大きく異なるため、成長したときの大きさに合わせて鉢を選びましょう。
また、植え付け時に支柱を立てておくと、株が大きくなった後も倒れにくく安心です。

ダリアの育て方
購入したポット苗を植え付け

植え替え

鉢植えは、根詰まりしてきたら一回り大きな鉢へ植え替えましょう。根が鉢いっぱいに回ると水や養分を吸収しにくくなり、生育や花付きに影響することがあります。

植え替えは、春の植え付け時期に行うのがおすすめです。球根を掘り上げて保存していた場合は、植え付けの際に新しい土を使って植え直しましょう。

庭植えでは、毎年植え替える必要はありません。ただし、株が混み合ってきた場合や、冬に球根を掘り上げて保存する場合は、植え替えと同時に球根の整理を行うとよいでしょう。

日当たり・置き場所

ダリアは日当たりと風通しのよい場所を好みます。日当たりが悪いと茎が間延びしたり、花付きが悪くなったりすることがあります。基本的にはよく日が当たる場所で育てましょう。

ただし、真夏の強い日差しや西日は、葉焼けや株の夏バテにつながることがあります。特に鉢植えは、夏場は午後から日陰になる場所や、風通しのよい半日陰へ移動すると安心です。

また、ダリアは高温多湿の環境で蒸れやすいため、株と株の間隔を十分に取り、風が通るようにしておきましょう。

水やり

ダリアは水はけのよい環境を好み、過湿を嫌います。

庭植えでは、植え付け後に根付くまでは土の状態を見ながら水を与えます。根付いた後は、ほとんど必要なく降雨に任せます。長い間晴れ続きで雨が降らなかった場合に水やりをする程度で大丈夫です。

鉢植えでは、土の表面が乾いたら鉢底から流れ出るまでたっぷりと水を与えます。常に土が湿っている状態は、球根が腐る原因になるため注意してください。

夏場は水切れにも注意が必要ですが、暑いからといって水を与えすぎるのは禁物です。土の乾き具合を確認してから水やりを行いましょう。

特に梅雨時期や長雨の後は、過湿になっていないか確認し、鉢植えは雨の当たりにくい場所へ移動するなどの対策をすると安心です。

肥料

ダリアは生育期間が長く、次々と花を咲かせるため、適度に肥料を与えると花付きがよくなります。

植え付け時に元肥を施し、生育期は緩効性肥料を定期的に与えましょう。ただし、肥料の与えすぎは葉や茎ばかりが茂り、花付きが悪くなることがあります。
真夏の暑い時期は株が弱りやすいため、肥料は控えめにします。

病害虫

ダリアは、アブラムシやハダニ、ナメクジなどの害虫が発生することがあります。また、高温多湿の時期には、うどんこ病や灰色かび病などの病気が発生することがあります。

風通しが悪くなると病害虫が発生しやすくなるため、葉が込み合ってきたら適度に整理し、枯れた葉や傷んだ葉は早めに取り除きましょう。
を見つけた場合は早めに取り除き、必要に応じて植物に使用できる殺虫剤などで対策します。

花がら摘み 

花が咲き終わったら、花がらをこまめに摘み取りましょう。
咲き終わった花をそのままにせず、花茎ごと切り取ることで、次の花が咲きやすくなります。ただし、ダリアの茎は中が空洞になっているため、花がら摘みの際には注意が必要です。雨が降った後などに茎を切ると、切り口から雨水が茎の中に入り込み、内部が腐ってしまうことがあります。花がらを摘む際は、できるだけ晴れた日に行い、切り口に水がたまらないよう注意しましょう。
また、切り戻した茎に雨が当たり続けないよう、風通しのよい環境で管理することも大切です。

夏越し

ダリアは日当たりを好みますが、日本の厳しい夏は少し注意が必要です。特に真夏の強い西日や高温多湿は、葉焼けや株の消耗、蒸れの原因になります。
鉢植えは、夏場は午後から日陰になる場所や風通しのよい半日陰へ移動すると安心です。

庭植えの場合も、株元が蒸れないように葉が込み合いすぎている部分を整理し、風通しを確保しましょう。

水切れにも注意が必要ですが、過湿も球根が腐る原因になります。土の状態を確認しながら、乾いていたらしっかり水を与えるようにしましょう。

以前は、夏に株を休ませるために切り戻す方法も行われていました。しかし、近年は猛暑日が増えているため、真夏に強く切り戻すと株への負担が大きくなり、弱る原因になることがあります。現在の厳しい夏では、強い切り戻しは避け、葉をできるだけ残して株を維持するようにしましょう。

ダリアの育て方

冬越し

ダリアは寒さに弱く、冬になると地上部が枯れて休眠します。暖地など、冬の寒さが比較的穏やかな地域では、球根を植えたまま冬越しできる場合もあります。
その場合は、冬の間に球根が凍ったり、雨や雪で過湿になったりしないよう、株元をマルチングするなどして保護しましょう。
一方、寒冷地や雪がたくさん積もる地域では、冬に球根を掘り上げて保存する方法がおすすめです。地上部が枯れてきたら茎を切り、球根を傷つけないように掘り上げます。土を落としてしっかり乾燥させた後、凍らない涼しい場所で乾燥しすぎないように保存しましょう。
地域の気候や冬の最低気温、積雪量などに合わせて、植えたまま冬越しするか、掘り上げるかを判断してください。

増やし方

ダリアは、種まきや球根(塊根)を分ける「分球」、挿し芽などで増やすことができます。

分球

分球(たくさん増えた球根を分ける作業)は、春の植え付け前に行うのがおすすめです。

掘り上げて保存していた球根を確認し、芽が付いている部分を残して切り分けます。
ダリアの球根は、球根が付いているだけでは新しい芽が出ません。必ず芽(発芽点)と球根が一緒になるように切り分けることが重要です。芽のない部分だけを切り取って植えても発芽しないため、分ける際は芽の位置をよく確認しましょう。
また、切り口から腐敗することがあるため、球根を切り分けた後は切り口を十分に乾かしてから植え付けると安心です。

挿し芽

春に伸びた新芽や脇芽を使って、挿し芽で増やすことができます。

元気な脇芽などを10cm程度の長さで切り、茎の切り口を斜めに整えます。切った枝は1時間ほど水につけて吸水させておきましょう。葉が多い場合は下の葉を取り除き、上の葉も半分程度に切っておくと、蒸散を抑えることができます。

挿し芽用の清潔な土に挿し、明るい日陰で土を乾かさないように管理します。1か月ほどすると発根してくるので、根が十分に張ったら徐々に日当たりのよい場所に慣らし、鉢や庭に植え替えます。

種まき

春に種をまきます。種まき後は土を乾かさないように管理しましょう。

通常は1~2週間程度で発芽します。本葉が2~3枚になったらポットに植え替えて育て、さらに本葉が8枚程度まで増えたら、鉢や庭に植え付けます。

なお、種から育てたダリアは、親株とは異なる花色や花形になることがあります。お気に入りの品種をそのまま増やしたい場合は、分球や挿し芽など、栄養繁殖による方法が向いています。

ダリアのよくある質問

・花が咲かないのはなぜですか?
日照不足や暑さ、肥料の与えすぎまたは不足、水の与えすぎなどが原因として考えられます。
ダリアは日当たりを好むため、日照が不足すると茎が間延びしたり、花付きが悪くなったりすることがあります。
また、肥料、特に窒素分を与えすぎると葉や茎ばかりが茂って花が咲きにくくなることがあります。過湿も生育不良の原因になるため、水はけのよい環境で育て、土が乾いてから水やりを行いましょう。夏は暑さで花が小さくなったり、開花が少なくなったりします。

・真夏の日なたでも育てられますか?
ダリアは日当たりを好みますが、真夏の強い日差しや西日は避けた方が安心です。
特に鉢植えは、夏場は午後から日陰になる場所や風通しのよい半日陰へ移動すると、葉焼けや株の消耗を防ぎやすくなります。

・花が終わったらどうすればよいですか?
咲き終わった花は、花茎ごと早めに切り取ってください。
ただし、ダリアの茎は中が空洞になっているため、雨が降った直後などに切ると切り口から水が入り、茎の内部が腐ることがあります。できるだけ晴れた日に花がら摘みを行い、切り口に水が入り込まないよう注意しましょう。

・球根は毎年掘り上げた方がよいですか?
必ずしも毎年掘り上げる必要はありません。
暖地など冬の寒さが厳しくない地域では、植えたまま冬越しできる場合があります。
ただし、寒冷地や雪がたくさん積もる地域では、球根が凍ったり、雪解け水などによる過湿で腐ったりするおそれがあります。冬は球根を掘り上げて、凍らない場所で保存する方が安心です。

・球根を分ければ、どの部分からでも芽が出ますか?
いいえ。分球する際は、芽(発芽点)が付いた球根を切り分けることが重要です。芽のない球根だけを植えても新しい芽は出ません。分球する際は、それぞれの球根に芽が付いていることを確認してから切り分けましょう。

・鉢植えでも育てられますか?
育てられます。品種によって草丈や株の大きさが異なるため、育てる品種に合わせて十分な大きさの鉢を選びましょう。
鉢植えは庭植えよりも土が乾きやすいため、水切れに注意する一方、受け皿に水をためたままにしないなど、過湿にも注意してください。また、夏場は鉢であれば移動しやすいため、強い西日を避けて風通しのよい場所で管理するとよいでしょう。

まとめ

  •  日当たりと風通しのよい場所を好みますが、夏は強い西日を避けて管理しましょう。
  •   水切れに注意しながらも、過湿にならないよう土の乾き具合を確認して水やりを行いましょう。
  •   冬の寒さや積雪が心配な地域では球根を掘り上げ、芽を残して分球することで、翌年もダリアを楽しみましょう。

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